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2024.04.21

去った若手、即戦力に 「アルムナイ採用」 日本郵政やJR東日本

日本郵政やJR東日本が退職した社員を再雇用する「アルムナイ採用」を通じて若手や中堅を呼び戻そうとしている。多様な産業で人手不足が広がっていることに加え、転職も一般化した。一度外部に出た人材を企業文化や職務内容に精通し、長く活躍できる即戦力として受け入れる。
2024.04.20

内部通報、進まぬ活用 企業の6割、受け付け年5件以下 消費者庁が制度見直しへ

内部通報制度を導入している企業の6割で受付件数が年5件以下となるなど十分に活用されていないことが消費者庁の調査で分かった。通報後の不利益な取り扱いや「犯人捜し」によって、通報者の3割が後悔したという調査もある。消費者庁は制度の見直しに向け、5月上旬に有識者会議を設置して議論を始める。
2024.04.20

教員確保へ「給与増」「業務減」 実効性、DXカギに 中教審案、基本給上乗せ10%以上 教科担任制を小3・4にも

中央教育審議会の特別部会は19日、教員の確保に向けた総合的な対策案を示した。教員の残業代の代わりに基本給の4%を上乗せする「教職調整額」を10%以上にすることが柱。50年ぶりの引き上げで待遇改善をはかるが、教員の魅力向上には、校務のデジタルトランスフォーメーション(DX)など働き方改革が欠かせない。
2024.04.20

三井住友信託銀、ベア3%実施 定昇含め5.5%賃上げ

三井住友信託銀行は19日、2024年の春季労使交渉で基本給を一律で引き上げるベースアップ(ベア)を3%実施すると労働組合に回答した。一時金や定期昇給分を含めた実質的な賃上げは5.5%とした。組合はベアで3.5%を要求していた。
2024.04.20

丸紅、ベア過去最高の6.5%

丸紅は2024年の春季労使交渉で月額平均6.5%のベースアップ(ベア)を実施すると労働組合に回答した。ベアは19年以来5年ぶりで、過去最高の上げ幅となる。24年4月入社の初任給は大学学部卒で23年度比5万円増の30万5千円となる。
2024.04.20

鈴与、物流人材確保へ10.5%賃上げ

静岡地盤の物流大手、鈴与は4月にも10.5%の賃上げを実施する。8%がベースアップ(ベア)分。2桁台の大幅な引き上げで県内企業や同業他社と比べた賃金水準を高め、運転手ら物流人材の確保・定着を狙う。賃上げ額は平均3万8000円。
2024.04.19

物流クライシス(下)海路も鉄路も老い鮮明 弱点は人手不足以外にも

長距離運送を手がける武蔵通商(東京都武蔵村山市)の沢田仁社長は、土日や年度末の夜間に高速道路の工事が増えていると感じるようになった。「迂回や渋滞に備えて従来より1時間半ほど早めに出発するようにしているが、その分の労働コストを顧客に転嫁できていない」と漏らす。
2024.04.19

企業、「偽装フリーランス」に苦慮 リスク避け起用控え 労働者と線引き明確に

フリーランスの人を使ってみたいが、社員と同じように管理している「偽装フリーランス」と疑われるのは困る――。そんな不安から、自営の人の起用に二の足を踏む企業がめだつ。背景には、法令違反か否かを判断する基準のわかりにくさがある。フリーランスの利用は人手不足対策として期待されるだけに、見過ごせない問題だ。
2024.04.19

免許要件緩和、物流で進む 27年にも大型車にAT限定 鉄道は取得年齢18歳に下げ 担い手確保へ裾野拡大

警察庁はトラックやバスといった大型車にオートマチック(AT)限定の免許を2027年にも導入する方針を明らかにした。現在の免許は運転操作が複雑なマニュアル(MT)に限られ、人材確保のハードルとなっていた。人手不足の緩和に向け、免許要件を見直す動きが広がっている。
2024.04.19

手術の「助手」はAI、実現へ スタートアップのシステム 厚労省が承認 映像で部位指示、リスク減

人工知能(AI)が手術中の医師の「助手」を務めるシステムが国内で実用段階に入る。AIが内視鏡の映像をリアルタイムで解析し、手術の対象となる部位を示す。がんなどの正確な手術や医師の負担軽減につなげる。技術のけん引役はスタートアップだ。豊富な動画データなどを学習させ、AIの精度を高めている。
2024.04.19

在職×退職者、商社で新事業 幅広い転職先、手薄分野で連携

総合商社が中途退職者のアルムナイ(卒業生)と新たな事業を興す。丸紅は部長級を含めた現役社員も参加する専用のSNSを立ち上げた。住友商事は退職者と共同で、新興など中小企業向けファンドをつくり、手薄な領域をカバーする。総合商社の離職率は1~3%と産業界で低いが、転職先は幅広い。再雇用狙いだけでなく、新事業の原動力として門戸を開く。
2024.04.19

(探訪 ググッと首都圏) カインズ朝霞店(埼玉県朝霞市) ARやロボ、技術の実験場 案内工夫や人手不足解消

ホームセンター大手のカインズ(埼玉県本庄市)が2020年にオープンした朝霞店(同県朝霞市)は、全国の店舗で導入を視野に入れる先端技術の「実験場」だ。人手不足など小売業界に共通する課題を解決するために、先端技術を他店舗に先駆けて投入する。カインズのファンを増やす取り組みも朝霞店から広がる。
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