2024.01.31

「日経Smart Work大賞2024」大賞にソニーグループ

働き方改革を通じて生産性を高め、持続的に成長する先進企業を表彰する「日経Smart Work大賞2024」は、ソニーグループが大賞に決まりました。

 同賞は全上場企業、有力非上場企業を対象に実施した「日経スマートワーク経営調査」の結果に基づき、外部審査委員会(委員長、清家篤日本赤十字社社長)が人材活用に向けた取り組みやイノベーション力、市場開拓力などを総合的に審査して、次世代をリードするエクセレント・カンパニーとして選出しています。

 今回、審査委員特別賞には三菱商事、人材活用力部門賞にはソフトバンク、イノベーション力部門賞はKDDI、市場開拓力部門賞はダイキン工業、テクノロジー活用力部門賞は日立製作所がそれぞれ選ばれました。また、サントリーホールディングスを「日経スマートワーク大賞 殿堂入り」企業として4年連続して評価しました。授賞理由は以下の通りです。

ソニーグループ

日経Smart Work大賞2024 大賞

(授賞理由)
 総合ランキングは5つ星(偏差値70以上)を獲得。評価軸となる「人材活用力」「イノベーション力」「市場開拓力」の全分野で最高水準の「S++」を獲得した。社内公募・社内副業制度やキャリア自立支援に積極的であり、人材への投資を充実させることで「人材活用力」において高い評価を得た。また、女性の就業継続に関しても高く評価された。「イノベーション力」では、国内外問わず外部機関との共同開発プロジェクトを多数実施しており、「社外との連携」の項目で評価を伸ばした。また、フェロー職など特別な役職のついた職位の高い専門職についている人数が多く、「新事業・新技術への投資」でも高い評価を得ており、審査委員の全会一致で大賞に決まった。

三菱商事

日経Smart Work大賞2024 審査委員特別賞

(授賞理由)
 総合ランキングは4つ星半(偏差値65以上70未満)だったが、近年、注目度が高まっている「人的資本経営」に関連する項目で高い得点を得たことが高く評価された。人材への投資では、1人当たり研修費が最高水準であったほか、海外留学など海外研修を利用する社員の比率も高かった。専門人材の出向人数の多いことも評価を集めた。さらに昨年度と比較した総合得点の伸びが評価上位企業の中で突出して高いことも「特別賞に値する」との評価につながり、全会一致で審査員特別賞に決まった。

ソフトバンク

日経Smart Work大賞2024 人材活用力部門

(授賞理由)
 総合ランキングは最高ランクとなる5つ星(偏差値70以上)を獲得。評価軸となる3部門の「人材活用力」「イノベーション力」「市場開拓力」はいずれも最高水準の「S++」でトップクラスだった。男性における連続1カ月以上の育児休業取得者数の多さや、副業・兼業といった社外活動支援の充実から、「多様で柔軟な働き方の実現」の項目で評価を大きく伸ばした。また、社内公募・社内副業といった社内におけるキャリア自立支援の充実や研修費の高さから、「人材への投資」でも高い評価となった。

KDDI

日経Smart Work大賞2024 イノベーション力部門

(授賞理由)
 総合ランキングは最高ランクとなる5つ星(偏差値70以上)を獲得。評価軸3部門のうち「イノベーション力」「市場開拓力」の2部門で「S++」を獲得した。ITスキルレベル4相当以上のIT人材や博士課程修了者の高度専門人材といった、イノベーションに欠かせない専門人材比率の高さも、「新事業・新技術への投資」で高い評価を得た。また、ベンチャー企業や産学連携の共同開発件数の多さが「社外との連携」で、提案制度に対する投資件数の多さが、「イノベーションを推進するための社内制度」で評価を伸ばした。

ダイキン工業

日経Smart Work大賞2024 市場開拓力部門

(授賞理由)
 総合ランキングは最高ランクとなる5つ星(偏差値70以上)を獲得、評価軸3部門もすべて最高水準の「S++」だった。顧客満足度の測定に積極的に取り組み、「市場浸透」の項目で評価を伸ばした。インターネットモニターを対象とした消費者調査におけるイメージもよく、支持を集めた。ブロックチェーン技術を活用したデジタルプラットフォーム構築の実証実験により、循環サイクル全体の情報管理において業界を主導している。業務用エアコンでは、温度検知や気流制御など快適性を高める技術でグローバルにシェアを獲得している。

日立製作所

日経Smart Work大賞2024 テクノロジー活用力部門

(授賞理由)
 総合ランキングは最高ランクとなる5つ星(偏差値70以上)を獲得、評価軸3部門もすべて最高水準の「S++」だった。AIを活用した組織間コミュニケーションを改善する取り組みや、製造現場でのAI活用などが高く評価された。他にも、独自の自然言語処理技術で蓄積した既知化合物データとAIが生成した新規化合物データを活用したマテリアルズ・インフォマティクスを導入し、目的の特性をもつ可能性の高い材料の探索を高速化している。記者によるテクノロジー評価得点も高かった。

サントリーホールディングス

日経Smart Work大賞2024 殿堂入り

(選定理由)
 サントリーホールディングスは本賞の第2回、第3回「日経スマートワーク大賞」を連続受賞した。第4回でもトップクラスの評価だったことから「日経スマートワーク殿堂」を新設し、殿堂入り企業の第1号に選出した。第5回調査、第6回調査に続き今回の第7回調査でもトップクラスの評価を維持しており、4年連続で殿堂入り企業として評価することとした。

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