2020.02.03

「日経Smart Work大賞2020」大賞にサントリーホールディングス

働き方改革を通じて生産性を高め、持続的に成長する先進企業を表彰する「日経Smart Work大賞2020」は、昨年に続き、サントリーホールディングスが大賞に決定しました。

 同賞は全上場企業、有力非上場企業を対象に実施した「日経Smart Work経営調査」の結果に基づき、外部審査委員会(委員長、清家篤日本私立学校振興・共済事業団理事長)が人材活用に向けた取り組みやイノベーション力、経営基盤などを総合的に審査して、次世代をリードするエクセレント・カンパニーとして選出しています。

 今回、審査委員特別賞には旭化成、キリンホールディングスの2社が、人材活用力部門にはSCSK、イノベーション力部門はみずほフィナンシャルグループ、市場開拓力部門はイオン、テクノロジー活用部門はNTTドコモがそれぞれ選ばれました。授賞理由は以下の通りです。

サントリーホールディングス株式会社

日経Smart Work大賞2020 大賞

授賞理由)
総合ランキングで最高ランクとなる5つ星(偏差値70以上)を獲得、「人材活用力」「イノベーション力」「市場開拓力」「経営基盤」の4部門の評価軸についても2年連続ですべて最高水準の「S++」だった。今回の全回答企業中、4部門で唯一「S++」をそろえた。
ウエイトが高い人材活用力分野の評価が、前回調査に引き続き高くなっている。女性、シニア、外国人の活躍に向けた施策でダイバーシティを推進するとともに、在宅勤務やモバイルワークなど制度・環境を整えて多様かつ柔軟な働き方を実現している。データサイエンティストなど先端分野の人材育成、研究開発体制の強化も通じて「イノベーション力」の評価も上げている。

旭化成株式会社

日経Smart Work大賞2020 審査委員特別賞

授賞理由)
総合ランキングでは最高ランクとなる5つ星(偏差値70以上)を獲得。評価軸となる4分野の中でも、「イノベーション力」「経営基盤」は最高水準の「S++」を得た。総合ランキングでは3つ星(同55未満)だった第1回調査から大きくランクアップしている。
社員研究者が2019年のノーベル化学賞を受賞したことからも明らかなように、新規事業の創出に積極的な企業風土について審査委員の評価が集った。共同研究をはじめとする外部との連携も推進するなど、イノベーション力の強化に力を尽くしている点も特筆され、審査委員特別賞に決まった。

キリンホールディングス株式会社

日経Smart Work大賞2020 審査委員特別賞

授賞理由)
総合ランキングで最高ランクとなる5つ星(偏差値70以上)を獲得。評価軸となる4つの分野の中でも、「イノベーション力」「市場開拓力」「経営基盤」は最高水準の「S++」。前々回、前回調査から3回連続で5つ星となったことも評価された。
AI活用やデータの可視化といった手段を使い、自動販売機の商品構成を機械学習で最適化するなど先端的なテクノロジーを他社に先駆けて展開し、「市場開拓力」で高い評価数値を得ている。売り上げや顧客満足度の向上に寄与した事例などが評価された。ICT投資額の増加や国内研究開発拠点の連携などを通じて「イノベーション力」を高める態勢にも秀でたものがあり、審査委員特別賞となった。

SCSK株式会社

日経Smart Work大賞2020 人材活用力部門

授賞理由)
「人材活用力」「イノベーション力」の2分野で最高水準の「S++」を獲得した。とりわけ人材活用力は3回連続して「S++」の評価を得て、3年連続同部門の授賞が決まった。また総合ランキングでも前回調査の4つ星半(偏差値65以上70未満)から5つ星(同70以上)にランクアップしている。
管理職以上を含めて年次有給休暇の完全取得を促進し、年間総労働時間も年々減少。在宅勤務制度などの内容充実により多様で柔軟な働き方の実現に力を注ぐとともに、幅広いスキル・キャリア開発支援策を用意し、人材への投資にも積極的な点などが高い評価の要因となっている。

株式会社みずほフィナンシャルグループ

日経Smart Work大賞2020 イノベーション力部門

授賞理由)
総合ランキングで最高ランクとなる5つ星(偏差値70以上)を獲得。特に、評価軸となる4つの部門の中でも「イノベーション力」分野は最高水準の「S++」を得た。
この分野の取り組みが総合的に優れ、とりわけAIやIoT、ビックデータを活用し、業務の効率化・人材配置の適正化を通じて生産性向上につなげるICT投資を積極的に推進している点などに高い評価があり、「イノベーション力」部門の授賞となった。

イオン株式会社

日経Smart Work大賞2020 市場開拓力部門

授賞理由)
総合ランキングで最高ランクとなる5つ星(偏差値70以上)を獲得。評価軸となる4つの分野の中でも「市場開拓力」分野では最高水準の「S++」となり、この分野の評価自体も前回調査に比べ高くなっている。
「市場開拓力」分野では、経理、約15万人の人事データの取り扱いなどの後方業務でRPAの導入を推進し、業務高率化を実現している。主力業態「イオンモール」は高いブランド力を誇り、全国に浸透している。店頭はもちろん、サポート(カスタマー)センターなどを通じて顧客への対応力にも磨きをかけている点なども評価された。

株式会社NTTドコモ

日経Smart Work大賞2020 テクノロジー活用部門

授賞理由)
総合ランキングで最高ランクとなる5つ星(偏差値70以上)。評価軸となる4分野のうち「イノベーション力」「市場開拓力」は最高水準の「S++」を獲得した。「人材活用力」「経営基盤」も「S+」で、指標のバランスのよさも相まって総合ランクを高めている。
とりわけ、AIやビッグデータ等のテクノロジーを積極的に活用している点が社員のパフォーマンス向上、営業効率の引き上げにもつながり、年間総労働時間数の削減にも寄与している点が本部門の授賞理由となった。予兆モデルの需要拡大への対応、顧客データの蓄積を活かしたデジタルマーケティングなども具体の成果として注目される。

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