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2024.03.22

能登6市町の職員、「強い疲労」2割超 医療チーム分析 避難所業務など重く 労働環境、個別に把握を

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市など6市町の職員延べ3957人の2割超が「疲労感が強く要注意」とされたことが22日までに、産業医科大と広島大のチームの分析で分かった。災害派遣医療チーム(DMAT)などとして働く医療従事者と比べ高いことから、専門家は「疲労感は相当強く、業務の生産性も下がってしまう。休める環境づくりが必要だ」と訴える。
2024.03.22

社員の健康増進に補助金 厚労省、中小向け 運動指導など促す

厚生労働省は2024年度に、社員の健康増進を図る中小企業への補助金を新設する。死亡や転落など重大な事故が減る一方、転倒や腰痛といった労働災害が増加している。身体機能の衰えにより発生するケースも多く、運動指導などを促す。
2024.03.22

〈賃上げ2024〉ソニーG、主任級最大5万円上げ 初任給も1万円

ソニーグループは21日、2024年度からソニーG本体と傘下の事業会社2社で社員の賃金水準を引き上げることを明らかにした。主任級の一般社員の場合、最大で月5万円超上がる。賃上げ水準は23年度並となる。新入社員の初任給も現在より1万円引き上げる。
2024.03.22

貿易手続きの電子化、今夏までに工程表 経産省、通関で優遇策も

経済産業省は今年夏までに貿易手続きのデジタル化に関する工程表を策定する。企業の導入を促すため、輸出入や決済関連の情報をデータ化して管理するサービスを活用する企業向けに通関手続きで優遇策を設ける方針だ。
2024.03.22

AIの開発期間、数百分の1に 新興が新手法、モデル掛け合わせ進化

米グーグル出身の研究者らが日本で創業したSakana(サカナ)AI(東京・港)は21日、複数の人工知能(AI)を掛け合わせてより優れたAIを生み出す新たな手法を開発したと発表した。短い時間で「交配」を繰り返してAIの進化を促せば、現行方式の開発で大量のデータを学習させていた期間を数百分の1に縮められる可能性がある。
2024.03.22

中途求人倍率、2.67倍に低下 2月、転職希望者増える

パーソルキャリア(東京・千代田)が21日発表した2月の中途採用求人倍率は、前月比0.13ポイント低い2.67倍だった。低下は2カ月連続だ。2月は転職希望者が増えて倍率が下がりやすい。人手の不足感は強く、前年同月比では0.52ポイント高い。
2024.03.21

非正規社員も待遇改善 イオン系40社、正社員と同等 外食・製造業に拡大

イオンは2024年度からグループ40社で、パートの待遇を同じ業務を手がける正社員と同等にする制度を順次導入する。食品スーパー大手のライフコーポレーションも勤務する地域・店舗を絞った社員の種別を廃止し、正社員と同じ待遇とした。非正規待遇の従業員は被雇用者全体の4割を占め、待遇改善は外食や製造業にも広がる。
2024.03.21

(社説)官民挙げて物流の24年問題の克服を

4月1日からトラック運転手に時間外労働の上限規制が適用される、いわゆる「物流の2024年問題」の到来が目前に迫った。人手不足が厳しいなかで労働規制の強化が重なるが、物流の縮小や途絶で日本経済や国民生活が混乱する事態があってはならない。
2024.03.21

〈賃上げ2024〉車賃上げ、中小に波及 自動車総連、平均1万3896円獲得 50年ぶり水準

自動車業界の労働組合でつくる自動車総連(東京・港)は20日、2024年の春季労使交渉について、同日時点の回答集計結果を発表した。経営側から回答を得た186組合で、基本給のベースアップ(ベア)相当の賃金改善分と定期昇給(定昇)に相当する維持分を合わせた賃上げ獲得額の平均は1万3896円だった。1975年以降で最高の水準となった。
2024.03.21

子育て社員を意識、日祝休み広がる 三井不動産レジデンシャルや山形日産グループ

三井不動産レジデンシャルは2024年度からマンションの販売拠点で日曜日に定休日を設ける。自動車販売の山形日産自動車(山形市)は祝日で休業日を増やす。小売り・サービス業は日曜・祝日を営業日としてきたが、子育て世帯にとっては負担が大きい。人手不足が深刻になるなか、営業日のあり方を変え、人材をつなぎ留める。
2024.03.20

銀行変身(上)働き方アップデート AIで脱ムリ・ムラ・ムダ 静岡銀「自動で稟議作成」めざす

銀行員の働き方が変わろうとしている。大手銀行でも地方銀行でもテクノロジーの活用が広がり、煩雑だった稟議(りんぎ)書の作成などの効率化が進む。メガバンクは中途採用を増やし、年功色の強い人事制度の見直しに取り組む。硬直的とされる銀行文化はどこまで変わるのか。
2024.03.20

建設現場 アプリで省力化 アンドパッド 電子黒板、作成速度6倍/アルダグラム データ保存、再入力不要

建設現場の業務を効率化するサービスが厚みを増してきた。施工管理アプリを手掛けるアンドパッド(東京・千代田)は人工知能(AI)を活用し、鉄筋の配置記録を従来の6倍の速さで作成できるようにする。建設業界は残業規制が強化される「2024年問題」に直面する。喫緊の課題である省力化や省人化をスタートアップが支える。
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