NEWS

2024.03.22

AIの開発期間、数百分の1に 新興が新手法、モデル掛け合わせ進化

米グーグル出身の研究者らが日本で創業したSakana(サカナ)AI(東京・港)は21日、複数の人工知能(AI)を掛け合わせてより優れたAIを生み出す新たな手法を開発したと発表した。短い時間で「交配」を繰り返してAIの進化を促せば、現行方式の開発で大量のデータを学習させていた期間を数百分の1に縮められる可能性がある。
2024.03.22

中途求人倍率、2.67倍に低下 2月、転職希望者増える

パーソルキャリア(東京・千代田)が21日発表した2月の中途採用求人倍率は、前月比0.13ポイント低い2.67倍だった。低下は2カ月連続だ。2月は転職希望者が増えて倍率が下がりやすい。人手の不足感は強く、前年同月比では0.52ポイント高い。
2024.03.21

非正規社員も待遇改善 イオン系40社、正社員と同等 外食・製造業に拡大

イオンは2024年度からグループ40社で、パートの待遇を同じ業務を手がける正社員と同等にする制度を順次導入する。食品スーパー大手のライフコーポレーションも勤務する地域・店舗を絞った社員の種別を廃止し、正社員と同じ待遇とした。非正規待遇の従業員は被雇用者全体の4割を占め、待遇改善は外食や製造業にも広がる。
2024.03.21

(社説)官民挙げて物流の24年問題の克服を

4月1日からトラック運転手に時間外労働の上限規制が適用される、いわゆる「物流の2024年問題」の到来が目前に迫った。人手不足が厳しいなかで労働規制の強化が重なるが、物流の縮小や途絶で日本経済や国民生活が混乱する事態があってはならない。
2024.03.21

〈賃上げ2024〉車賃上げ、中小に波及 自動車総連、平均1万3896円獲得 50年ぶり水準

自動車業界の労働組合でつくる自動車総連(東京・港)は20日、2024年の春季労使交渉について、同日時点の回答集計結果を発表した。経営側から回答を得た186組合で、基本給のベースアップ(ベア)相当の賃金改善分と定期昇給(定昇)に相当する維持分を合わせた賃上げ獲得額の平均は1万3896円だった。1975年以降で最高の水準となった。
2024.03.21

子育て社員を意識、日祝休み広がる 三井不動産レジデンシャルや山形日産グループ

三井不動産レジデンシャルは2024年度からマンションの販売拠点で日曜日に定休日を設ける。自動車販売の山形日産自動車(山形市)は祝日で休業日を増やす。小売り・サービス業は日曜・祝日を営業日としてきたが、子育て世帯にとっては負担が大きい。人手不足が深刻になるなか、営業日のあり方を変え、人材をつなぎ留める。
2024.03.20

銀行変身(上)働き方アップデート AIで脱ムリ・ムラ・ムダ 静岡銀「自動で稟議作成」めざす

銀行員の働き方が変わろうとしている。大手銀行でも地方銀行でもテクノロジーの活用が広がり、煩雑だった稟議(りんぎ)書の作成などの効率化が進む。メガバンクは中途採用を増やし、年功色の強い人事制度の見直しに取り組む。硬直的とされる銀行文化はどこまで変わるのか。
2024.03.20

建設現場 アプリで省力化 アンドパッド 電子黒板、作成速度6倍/アルダグラム データ保存、再入力不要

建設現場の業務を効率化するサービスが厚みを増してきた。施工管理アプリを手掛けるアンドパッド(東京・千代田)は人工知能(AI)を活用し、鉄筋の配置記録を従来の6倍の速さで作成できるようにする。建設業界は残業規制が強化される「2024年問題」に直面する。喫緊の課題である省力化や省人化をスタートアップが支える。
2024.03.20

自販機、商品構成を最適化 キリンビバレッジ ソフトバンクが開発 配送ルートも提案

キリンビバレッジはソフトバンクが開発した自動販売機の管理業務を効率化するサービス「Vendy(ベンディ)」を活用すると発表した。人工知能(AI)が在庫の管理や最適な商品配置などを提案する。共同で実施した実証実験では自販機1台あたりの売り上げが5%増えた。2024年10月以降に全国約8万台に導入する。
2024.03.20

全社員7000人、スキル可視化 日本特殊陶業、プラグ縮小に危機感 EV時代に新事業へ学び

エンジンの点火プラグで世界首位の日本特殊陶業は全社員、7千人のスキルを可視化している。プラグがいらない電気自動車(EV)の普及とともに市場は縮む見通しだ。車部品業界トップの収益力がゆえに、危機感の浸透や事業転換が壁となる。一人ひとりの目指す姿と今のギャップを鮮明にする仕組みで、学ぶ意欲や新事業への攻めの志を養う。
2024.03.20

女性の起業家育成 後押し 椙山女学園大、拠点開き学生も交流 法政大、地域の人口維持にも

大学が女性の起業や独立支援に力を入れている。女性は結婚や出産でライフスタイルが変わりやすい。企業内の昇進を阻む「ガラスの天井」の存在も指摘される。より柔軟な働き方ができる起業家という選択肢を支援し、学生の刺激となる効果を期待する。女性の活躍を通じた地域支援にも役立てている。
2024.03.20

大学院卒の教員、奨学金の返済免除 貸与型で文科省、24年度から 学部卒は継続議論

文部科学省は教員として就職した大学院修了者を対象に奨学金の返済を免除する方針を固めた。まず教員養成に特化した「教職大学院」の修了者を中心に2024年度から適用する方針だ。教員不足が深刻になるなか、経済的負担を軽減して優れた人材を呼び込む。
ページトップへ